つぶやき

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ジョンロブから手紙が来てなにかと思ったら、また一人知ったスタッフの方がベルルッティから移ったようだ。

「空冷のポルシェじゃないと、、ポルシェじゃないよね。」

とか、

「自前でムーブメント作ってない時計メーカーは機械式時計とは認めないよ。」

とか、

そういう系列の話をする、なんかめんどくさいオッサンになりたくないからずっと我慢していたが、、

あえてつぶやきたい。

僕は個人的には3年くらい前のベルルッティが一番、靴としても、顧客サービスにしても、好きだったなぁ。。

その頃お世話になったマネージャやスタッフもみんなジミーチュウ、コルテ、ジョンロブなどに移ってしまったし。

ブランドを中核に据えて、いい時こそクリエイティブディレクターを変え、スタッフも客も含めて馴れ合いをさせない厳しさこそがLVMHグループが、ブランド帝国たりえる由縁なんだろう。
今日は、奥さんの大学の先輩である岡田さんが新たに立ち上げたブランドCOLINA(コリーナ)のプレス、バイヤー向け展示会にお邪魔してきました。

http://colina-web.com  COLINA(コリーナ)

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ブランドオーナーの岡田さんは、元々生地メーカーの仕事に長く携わってこられた方で、国内の有名ブランドやセレクトショップなどのシャツなども素材から手掛けてこられた経験の持ち主。
そんなホンモノを知る男がメイドインジャパンの底力をとことん引き出した渾身のこだわりブランドがCOLINA。

「妥協したモノにしてしまうのは簡単なんやけど、そんなものなら他のところでいくらでも作ってもらえばええかなと思って。せっかく自分が作るんやから、手の込んだいいものにこだわりたいんです。」

岡田さんが穏やかな関西弁で説明してくれる一つ一つの商品は、その穏やかな語り口とは対照に、素材とディティールへのこだわりが半端なく熱い!もはやオタク、、いや、変態の領域まで達していて、靴には及ばなくともシャツ大好きの私もついついうれしくなってしまい盛り上がりました。

夏物中心の展示で、特に目に留まったのがリネンのアイテム。特にシャツは、比較的リラックスしたディティールなのに、番手の高い高級リネン生地を使い、厚めのボタンと丁寧な縫製で、キレイで上品な雰囲気。

特に直接開発まで行っているという生地については、リネンでこんなしっかりしたキレイな風合いのモノがあるんだなぁとびっくり。

僕が今まで知っているリネンって、なんというかザックリした感じでクシャクシャした生地のイメージだったのだけど、どうやらそれは安物だったようで、細番手の手の込んだ生地を使えば独特の光沢としっかりした質感が出るんだなぁと感動しました。

そんなリネンシャツで思い出したのが、モルディブのホテルで見たフランス人やイタリア人のオヤジたちのリネンシャツの着こなし。
ヨーロピアンのオヤジ達は、リゾートではTシャツ短パンではなく体にあったリネンの襟付きシャツとスラックスを着ていて、ぱっと見でモノの良さが伝わってくる。クラス感出てるなぁ、かっこええなぁと思っていたのだけど、ああいうリネンシャツって探してみると意外にない。
もちろん僕ら日本人が着てしっくりくるものがあれば最高なんだけど、ますますない。

でも、コリーナのリネンアイテムはそんなリラックスとクラス感、それに日本の精密な仕事が融合していて素晴らしいアイテムでした。

で、、がまんならず、紺のトラディショナルな長袖リネンシャツ
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それに、珍しい拝みボタン仕立ての7分袖リネンシャツ

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をこれまた、ご迷惑を顧みず最少ロット(自分用w)でオーダー。
価格帯はシャツで16000円~18000円前後とそりゃSPAなどの安シャツと比べてはいけませんが、この素材やボタン、そして縫製から考えるとむしろ良心価格。バイジャパンという意味でも日本人なら買いです。

展示会の状況を伺っても、大手セレクトショップのバイヤーはもちろん、デザイナーさんも大注目のコリーナ。
早く手に取って見れるお店が増えるといいな。
さて、春ごろにツボさんことヒロシツボウチさんの展示会にお邪魔した時にお願いしたスエードチャッカが年末に届きました。
サイズもぴったり。
春らしいライトグレーに白い縁取りと平紐の白いシューレースが爽やかでこれから春先にかけてオフに活躍をしてくれそうです。
久しぶりにクレープソールを履き、フワフワした着地感がなんとも軽やかでラクちんです。
しっかりした作りの中にも、遊び心と大人のかわいげがあるヒロシツボウチの靴は30男のオフに肩の力を抜くには最高のアイテムになってくれそうな予感です。
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結局、やはり当初いいなと思ったペルフェットの2013Sのグレーの皮にしたものがほしー。

というわけで、一か八かメーカーのビナセイコーさんに知人を通してお願い。

「グレーレザーのスエードローファーをなんとか作ってください!」

「1足しか買えませんが、、、><」

・・・するとなんと奇跡のOK

早速、妄想、、、いやコダワリの仕様を説明。

まずスエードは、グレーでも白っぽくない感じのグレーで落ち着いた色のものを。今回はチャールズFステッドの毛足が短いものよりは、イタリア製のスエードの方が発色が好みだったのでこちらでお願いしました。

そして、インソールはこれまた僕の好みのダークグリーン。

ソールは悩んだなのですが、やはりシルエットの美しさをとってレザーソールでブラウンにしてもらいました。

但し、子供を抱っこして滑ると怖いので、踵だけを丸ごとビブラムのラバーにしてもらうというハイブリッド仕様です。

・・・で待つこと3週くらい。ついに出来上がってきましたよー

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思った以上のできばえに大満足!緻密なつくりはさすがです。すばらしいです。

スーツや靴って、オーダーしても、出来上がってくると、ん?っていう部分があったりするのですが、今回は本当に「こういうのほしい!」っていうのがドンズバで届いたので感動です。

自分のオーダーが形になるって本当にすばらしい贅沢ですね。

最近はWFGやクインクラシコ、有名百貨店、テイラーなどあちこちで精力的にパターンオーダーを受け付けてくれているペルフェット。

パターンとはいえ、一足づつ顧客の仕様で作ることは少量生産になってしまいビジネス的には効率がよくないことは言うまでもないはず。

それでも、気に入った仕様に対応してくれる姿勢と確かな仕事はやはり日本のメーカーのすばらしいところですね。

ビバペルフェット!ビバ日本靴!

スエードの季節になってきました。

最近では季節を問わず履く人も多くなってきているようですが、やはり温かみのある見た目は秋冬には取り入れたい素材です。

というわけで今年はスエード靴を増やしたいと思っていたのですが、僕が今年増やしたいアイテムはずばりローファー。

実は、恥ずかしながら子供を保育園に送っていくというライフスタイルの変化の中で、ジャイアントベイビーことうちの息子を抱えたまま靴の脱ぎ履きをする機会が激増。

ベルルッティ結びなんて到底不可能な状態です。やはり、そんなときに重宝するのがローファーです。

私はスーツを着る仕事とはいえ、ある程度融通が利くのでローファーはあり。

自然とローファーの活躍機会が増えていくのですが、私がこれまでオンでも履けるローファーというと、JMウェストンとあとジャケパンならぎりぎりベルルッティのアンディくらい。。といったところでした。

そこで、ローファーのラインナップの増強を決意。しかも手入れが簡単で雨の日も安心なスエード素材です。

私としては靴としてのつくりはともかく、デザインとしてはローファーはベルルッティのアンディが非常に完成度が高く、好きなので、どうしても似たようなロングノーズのシルエットのものを探してしまうのですが、やはり、なかなかないものです。。

やっといくつか候補として見つけたのが、クロケット&ジョーンズのメルトンというモデルと、ペルフェットの2013S。

しかし、いずれもサイズもなければ在庫もない。。状態。。季節も悪く、どうやら秋以降はブーツが店頭で幅を利かせてくるのでローファーはさげられてしまうことが多いようでなかなか見つかりません。

やっとのことで渋谷西武の倉庫で発見したのがちょっともともとの目当ての2013Sとは若干デザインのことなるペルフェットの2010Sというモデルの黒。。

若干トゥがスクエアでディティールがカジュアルに見えたのですが、他のものよりははるかに私のイメージには近いので購入しました。

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私の乱暴な履き方と度重なる雨天使用でひどいことになっていたチーニーを、靴オタ界では有名なリペア工房「ユニオンワークス」と、新進気鋭のシューシャイン職人工房「ブリフトアッシュ」にお願いして再生しようというこの企画。

ついに、ブリフトアッシュにお願いしてたリカラーが完成して送られてきました。

職人さんからの手書きの手紙が添えられて。

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かなり濃いブラウンにしてくれたようです。

自然と色はすこしづつ抜けていくと思われるのでこれからが楽しみです。

雨染みがひどかった部分もわからなくなっていていい感じです。

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ブリフトアッシュといえば、シューシャインですが、リカラーした今回の靴もしっかり磨きをしてくれたようでつま先もピカピカです。

これくらい濃いブラウンの靴はいままでもっていなかったので、ラインナップが増えたようで嬉しいですね。

せっかくダイナイトにしたのですが、こういうことをしたときに限ってさっさと梅雨があけてしまいました。。(涙)

とにかく、お蔵入り寸前だったチーニーがまた最前線に復帰。

今回のブリフトアッシュのリカラーは12,600円 納期は2ヶ月でした。 

 

 

 

 

 

 

さて、ベルルッティのアレッサンドロですが、以前の記事の通りユニオンワークスにてオールソールをしてもらったところ質実剛健なイギリス靴的なソールに生まれ変わり、その代わり若干元の繊細なディティールからイギリスとフランスのハーフに変化してしまったというところでした。

さて、このアレッサンドロ。

先日履いてみたところ、「履き心地がかなり変化」していました。

実は、オリジナルのアレッサンドロは履き心地はよかったのですが、歩くと若干疲れやすかった靴だったのですが、オールソールしてソールがしっかりしてからずいぶんと楽になりました。

これは発見でした。

ソールを張り替えることで、履き心地も変化、改善できるのですね。

ディティールを取るか履き心地を取るか?は購入者の意志ですし、履き心地にも、たくさん歩いての疲れにくさか、普段のフィット感か、足を圧迫しないラクさ加減なのかといった尺度もいろいろです。

その日の、シュチュエーションに歩く量、歩く地面、天候などを考慮して朝の靴選びを行うのがよさそうです。

ユニオンワークスでの修理は最初はディティールのみを見て、オリジナルのディティールが損なわれたかのようなコメントをしましたが、靴としてはパーティー靴から、だいぶ実用的になってかえって普段履きやすくなりました。

さて、先日ユニオンワークスの手によりダイナイトソール化され、みっともなかったソール周りを新品に入れ替えてもらいましたが、次は度重なる雨じみでみっともなくなったアッパーの再生です。

というわけで、またまたやってきましたブリフトアッシュ。

最近、破竹の勢いのブリフトアッシュ。今度は神戸にお店を出すそうで、今日も長谷川代表の顔を見ることはなかったですが、急いでいたこともありとりあえず簡単にリクエストだけして預けることに。

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↑この状態のアッパーがどうなるのでしょうか?

 

リカラーは12600円、完成後送りにしてもらいました。

オーダーとしては、アンティーク仕上げで雨じみが目立たなくなるようにあとはお任せで。

注意すべき点としては、色は今以上に明るくはできないということだそうです。

今回は、どんな感じになるのかお試しなので、お任せにしてしまいましたが、イメージが伝わりやすいようにイメージしている靴の写真などを持って行った方がいいかもしれませんね。

余談ですが、ベルルッティには購入時パティーヌ(色づけ)のサービスがありますが、結構、イメージ通りになるようにオーダーするには具体性のあるオーダーが必要でした。

私の友人は「日本刀のような感じにしてくれ!」とか、無茶言ってカラリストを困らせていましたが、そういう概念的なオーダーだと伝わりませんw

さて、ブリフトの色変え、納期は2ヶ月とのこと。

どんなものがあがってくるのか?

チーニーは再び崖っぷちからスタメンに上がることができるのか?

つづきはこちらのブログにて。

さて、チーニーの再生プロジェクトですが、ユニオンワークスで行っていたダイナイト化が完了しました。

次は色入れです!

今回は楽しみですねー

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しっかりダイナイトソールにしましたよー

 

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ダイナイト化も完了しました。

あとは、色替えですね。 写真にも出ていますが雨じみがひどいので、きれいになるとよいのですが。。。

 

 

 

ユニオンワークスでベルルッティをオールソールをしたらどうなるのか?

この疑問に答えるべく、ベルルッティのアレッサンドロをユニオンワークス青山店にオールソールに出してきたのが2週間前。

きっかり2週間で家に修理完了したベルルッティが届きました。

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すっかりきれいになって戻ってきました。

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ソールはブラックです。

縫い目もしっかり隠されて、きれいな仕事でさすがです。

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が、、、ちょっとソールが厚い。。。

非常に残念なんですが、これでは底だけイギリス靴です。

上半身のエレガントさに似合わぬ下半身の力強さ。。

イギリス靴の質実剛健さと、パリのエスプリの融合、、とか言うと、まるでエルメス傘下のジョンロブパリの説明みたいですが、、

まるで、そういうハイブリッドな靴になってしまいました。

ジョンロブパリというより、なんて言うんでしょう。。ボディはスポーツカーで足回りだけ四駆というような、、、なんだかポルシェカイエンの説明みたいですがそういう感じです。

これは、純正で修理したアンディと比べてみるとすぐわかります。

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えっ?わからない?

ぜんぜんちがいますよ。およそ1mmくらい厚いんです。

たぶん営業に履いて行くにはいい靴になりましたが、若干気になるところではあります。

でも、アンディはともかくアレッサンドロは壊れるの早いように思っていたので、質実剛健なモデルに生まれかッわったのは嬉しいことです。

 

 

 

 

 

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